医師のご機嫌取りも仕事の一つ
製薬会社に勤務していたころは、自分の担当の病院を毎日ぐるぐると回って、医師のご機嫌取りをしていました(笑)。
営業といっても、「こういった新薬が出たから使ってください」という営業をするわけではなく、日々医師と時間を共にして、医師に気に入ってもらい、「こんな新薬が出たんですよ」とさりげなくアピールして、医師の反応を待つような営業方法だったので、毎日医師の使い走りをしていました。
あちこち走り回ってレントゲン写真を持って行ったり、持ってきたり、買い物を頼まれたり、接待も無理な時間に呼ばれても欠かさず参加したりと、神経と体力をすり減らしながら仕事していましたね。
普通のオフィスワークよりも大変だった
今思うと「仕事だったのか!?」と思ってしまうこともありますが、普通のオフィスワークをするよりも大変でしたよ。
最初の頃は、「なんで私がこんなこと……」と思っていましたが、だんだん慣れてきてしまう自分が怖い。そのうち使い走りさせられることにも、不満などは覚えなくなっていきました。
転職組は、その厳しさから辞めていってしまう人も多かったので、新卒でここしかしらないから続いたのかな、とも思います。
医師の話を聞くのは楽しい
その代わり、医師の話を聞くのはとても楽しかったですし、接待で行った高級クラブなどは、私なんて医師と一緒でなければとても入ることができないようなお店でしたので、いろいろなことをたくさん勉強させていただきました。
そのような場で広がるネットワークもとてもありがたいものでしたし、辛かったけれどその分得たものは大きいです。
営業職ということもあり、やはりノルマはありますが、ノルマを達成できたときの喜びが大きくて、本当にやりがいのある仕事だったと思います。
もうああいった仕事をすることはないだろなと思うと少し切ないですが、今は育児という大きなミッションにとりかかっている最中ですので、今は育児を頑張りたいです。